- 毎日腰が重い
- 痛み止めが手放せない
- このまま悪化して手術するのは避けたい
- ずっと座っていると腰が痛くなってしまう
- 定期的にギックリ腰になってしまう
- 太ももに痺れを感じる
- 病院の検査では異常がないと言われた
病態と症状
腰部分の背骨を腰椎と言い、全部で5個存在します。
腰椎椎間板ヘルニアは腰椎と腰椎の間にあるクッションの椎間板が、本来の位置から飛び出して神経に触れてしまい腰の痛みや太ももなどに痺れを起こす病気です。
ヘルニアの語源はヘルニエーションという言葉で、逸脱するという意味をもちます。

原因
痛みや痺れの原因は飛び出した椎間板による神経の圧迫とされていますが、それを引き起こす原因は生活習慣にあります。
腰椎椎間板ヘルニアは怪我ではありません。
つまり転んだ、捻った、打ったなどの明確な原因はありません。
長時間の座りっぱなしなどの生活習慣に原因があります。
驚きの研究結果
ここまでヘルニアの原因は飛び出した椎間板が腰の神経を圧迫するからだと説明しましたが、それを覆す驚きの研究結果が出てきています。
・痛みのない被験者でもMRI検査で87.6%が椎間板変性を起こしていた(Nakashima H 2015)
・椎間板変性は加齢性変化で疼痛との関連性はない(Matsumoto M , J Bone Joint Surg Br. 1998)
・MRIによる狭窄症の画像所見と症状の重さの関連性は低い (Haig Aj , 2006)
有名番組「ためしてガッテン」でもこの内容は取り上げられています。
『ヘルニアがあるのに、痛みなどの問題が全くない人がいる』
『椎間板ヘルニアとその予備軍を合わせた“椎間板変成症”は腰に負担をかける仕事に従事しているにもかかわらず腰痛の無い人たちの80%にもあった』
2011年11月16日 「驚異の回復!腰の痛み」より
つまり、必ずしも「画像検査でヘルニアが見つかった=痛い」ではないということです。
改善のために
多くの場合、必要なのは前後によく動く背骨の獲得とインナーマッスルの機能改善です。
また、どうして発症してしまったのかを本人が理解できていない状態で治療を行なっても治療成績は良くありません。
まずは本人がなぜ発症してしまったのか、治療の妨げになることは何なのかを理解することが欠かせません。
その上で施術を繰り返しながら生活習慣の見直しと失った体の機能回復を行います。
現代人の不調の原因のほとんどは生活習慣に隠れています。
え、そんなことで?というようなちょっとしたことを変えるだけで痛みから解放させることは珍しくありません。
